過敏性腸症候群(IBS)かな?と思ったら我慢しないで病院に相談しよう

下痢・腹痛でこんな経験ありませんか?

大事な打ち合わせの前
テスト期間
環境の変化
大事な大会直前

もしかして、IBSかも?

通勤・通学の途中で、試験の前に、大事な会議の前に、旅行先で、急におなかが痛くなりトイレに駆け込む、慌ててトイレを探す。
大事な場面でなぜかおなかを下してしまう・・・。
くりかえす下痢・腹痛。下痢型のIBS(過敏性腸症候群)という病気かもしれません。

「IBS(過敏性腸症候群)」は、おもにストレスに起因して、下痢や便秘を慢性的にくりかえす疾患です。大腸がんや腸の炎症(潰瘍性大腸炎やクローン病)などは血液検査や大腸内視鏡検査などで腸に異常が認められますが、IBSは、検査でそうした異常はないことが確認されたうえで、症状が続く場合に診断されます。
日本人のおよそ7人に1人がIBSに当てはまると推定されており※、30代より若い年代に比較的多くみられる傾向※があります。重症の場合は、お腹の痛みやトイレの問題で学校や会社に行けなくなったり外出を控えるようになったりするなど、生活の質を低下させることが問題になっています。

※Hiroto Miwa. Patient Prefer Adherence. 2008; 2: 143-147.

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IBS(過敏性腸症候群)とは?

セルフチェックしてみよう!

この3ヵ月の、あなたの下痢・便秘、おなかの痛みや不快感についてお答えください。

※おなかの不快感とは、おなかが張る感じ、おなかが何か気持ちわるい、ガスが溜まっている感じ、おなかがゴロゴロなる、残便感などの症状のことです。

監修医:春間 賢 先生(川崎医科大学・川崎医療福祉大学 特任教授)

おなかの痛みや不快感を1ヶ月に2回以上くりかえす
おなかの痛みや不快感が起こる時に、いかに当てはまる項目はありますか?

セルフチェックに当てはまる項目があり、おなかの症状や痛みに不満や不安を抱えている方は結果について、医師に相談してみましょう。

※IBSは、医療機関で診断と治療ができる病気です。症状の改善をめざして、症状を医師に伝えてみましょう。
診察時は、大腸がんや炎症性腸疾患などの器質的な胃腸疾患が潜んでいないか、確かめる場合もあります。

※チェック結果についてはご自身で判断せずに、医師にご相談ください。

まずは病院へ相談してみよう!

くりかえす、慢性的な下痢や腹痛、腹部の不快な症状などがあって、「もしかしたら『IBS』かもしれない」と思ったら、医療機関で受診しましょう。

※急激な体重減少や血の混じった便がみられたり、就寝中にもかかわらず排便のためにトイレに行きたくなったりする場合は、IBSではなく大腸がんや炎症性腸疾患である可能性もあります。そのような場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

STEP01:病医院を探す

かかりつけの医師に相談するか、お近くの医療機関を探しましょう。
IBSは消化器科、胃腸科、心療内科、メンタルクリニックなどで診療が行われます。

STEP02:診察(問診・検査)

問診ではしっかりと自分の症状や生活スタイルを説明できることが大切です。
セルフチェックをご活用ください。
現在内服しているお薬、また、これまで内服したことがあるお薬がありましたら、お薬手帳など分かるものを持参しましょう。
最近受けた健康診断の結果があれば、持参するとよいでしょう。
大腸がんや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)といった病気が潜んでいないかどうかを確認するために、血液や便の検査、大腸内視鏡検査などによる詳しい検査を行う場合もあります。

STEP03:治療法の決定

IBSと診断されたら、まず食事療法や運動療法による生活習慣の改善が行われますが、十分な効果がみられない場合は、お薬による治療(薬物療法)を行うのが一般的です。
医師から処方される治療薬は「IBS」のタイプ(下痢型・便秘型・混合型)によって異なります。例えば下痢をくりかえす「下痢型IBS」には、腸のセロトニンの働きを抑えたり、消化官の機能を調整したり、下痢の症状をやわらげるお薬などが用いられます。
薬物療法でも改善しない場合は心理療法を用いることもあります。

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